+ M8にニッコール?
その調査中、とても参考になったのが、RED BOOK NIKKOR AID INTERNATIONAL というディープな工業用ニッコールレンズの研究家、秋山氏のサイト。
なんと、ここには 35mm F0.9 なるレンズの情報があります!
試してみたいですが、このサイト以外に情報を見つけることが出来ませんでした。
当然、激レアなレンズなので一般市場で見つけることも出来ません。
そんな中、同サイト内にちょっと面白そうなレンズを発見。
それは、1960年代に生産されたCRT撮影用の固定焦点マクロレンズでした。
このレンズなら中古市場を調査するとポツポツ出て来ます...。
F1.2のレンズとしてはとてもコンパクトで、白黒コンビでクラッシックなレンズデザインもいい感じなんです...
レンズを取り巻くストーリーを含め、ちょっとそそられる存在です。参照ここ。
元レンズにはヘリコイドは無く、マウントはスクリューマウント(M39)が長く切ってあります。(ライカ用のLマウントと同じピッチで汎用性があったからでしょうね。)
当然、ヘリコイド機能が付いていないので、そのままライカに付けてもピントは合いません。
で、またまたM氏にお願いして無限遠から最短0.5mまでピントが合わせられるようヘリコイドを製作して頂きました。
0.5mまでくり出すようにしたのは、元レンズがマクロ専用だから。(近接でどんな写りを見せてくれるかも興味のあるところです。)
で、ちょっと試写してみました。
開放ではフレアが多く、後ボケには2線ボケが目立ちます。
これまで経験した大口径のグルグルボケは無く、放射状に広がるボケに特徴があります。
F2.8〜F4あたりまで絞ればフレアは抑えられコントラストも上がりますが、一般撮影用レンズとしての性能は良いとは言えないでしょう...
派手さは無いですが、コンパクトな大口径、しかも近接50cm、ということでは辛うじて独自性を保った感じです。
さて、どうやって使おうかな...。
いいかげん、正常な路線に進めない自分に自分で呆れてます...