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  I live on the 8th floor... ライカM8で観た景色 by andoodesign

+ YAKUMO (no name) 50mm F0.95 TV LENS

さて、新たなレンズの紹介です。
"no name" としたのは、レンズの何処にも「YAKUMO」の文字が無いからです。
既に、このレンズについては先月にも話題になりました。
同じスペックのNavitron、Senko、八雲(YAKUMO)、三種のブランド名で流通している 50mm F0.95 TV レンズの内の1本です。
YAKUMO (no name) 50mm F0.95 TV LENS_e0135059_1912043.jpg
「潰れたボール」

YAKUMO (no name) 50mm F0.95 TV LENS_e0135059_1963418.jpg
「ロープ」

YAKUMO (no name) 50mm F0.95 TV LENS_e0135059_19562578.jpg
「遊具」

写りは、とりあえずこんな感じです。
既に rangefinderさんがNavitronを試しておられるので、写りの良さは実証されていると思います。
あえて僕は一番入手しやすそうな八雲電子(YAKUMO)を選択しました。
マウント改造をお願いした宮崎さんの話では、Navitronとコーティング色が違うそうですが、生産時期かOEMとしての味付の差かは不明です。(鏡胴にも若干の改良が施された形跡がありますが、基本構造は同じです)
ボケはとても素直です。前後ボケもバランス良く、気になる二線ボケも無いので、大変バランスの良いレンズだと思います。

このレンズは工業用Cマウントとして流通しており、国内で入手することが出来ます。
マウント改造は必要ですが、それを含めてもリーズナブルにMマウント大口径レンズを楽しむことが出来ますよね。
キャノン、アンジェニュー、シュナイダー、の 50mm F0.95 に対して現代的なレンズ設計ですので、たいへん素直な描写を得る事が出来そうです。
収差もとても良く抑えられていて、画面の隅までキレイに解像しています。
ピントは近接70cmまでレンジファインダーと連動(非連動なら60cm)してくれるので、寄れるというところはシュナイダーと肩を並べます。(キャノンは1m)
重さは約420g、サイズもコンパクトで機動性はダントツです。

なにしろ、元のレンズが現行の製品ですので、今後改造レンズとして一般化する可能性大です!
希少性という意味ではやや劣りますが、僕が所有している他のF0.95(キャノン、シュナイダー)と比較してもクセが少なく、とても扱い安いレンズですので、試す価値は十分あると思います。

キャノンは二線グルグルボケ、シュナイダーはビネット、素直なYAKUMO...、という感じでしょうか...?

レンズの姿は後日、改めて紹介しますね。
さらに、いつか3種の 50mm F0.95 対決も試みたいと思います。
by andoodesign | 2008-10-08 20:28 | M&Lレンズ