I live on the 8th floor... ライカM8で観た景色 by andoodesign

+ BARRY LINDON

相変わらず大口径レンズへの興味は尽きません...、
最近になって気になり始めた F0.7 や F0.75...
それってナニ??と思っても、レンズの歴史や構成など難しい事は理解出来ない...。

で、F0.7で撮った映像がどんなモノなのか...?と思い立ち、とりあえずスタンリー・キューブリック監督が特注製作したレンズ「Carl Zeiss Planar 50mm F0.7」で撮影した映画「BARRY LINDON」(バリー・リンドン、1975年製作)を見直してみることに。
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The movie "BARRY LINDON" taken with "Carl Zeiss Planar 50mm F0.7"
Stanley Kubrick's Film

画像は映画の中からレンズの効果が分りやすいシーンをキャプチャさせて頂きました...(違反...?)
さすがはF0.7のボケ、幻想的です。
背景のボケはほとんど原形を留めていませんし、炎のボケはレンズの収差によって外周に引っぱられるように広がっていますね。
このレンズを使用したと思われるシーンは全編を通して随所に登場していて、他のシーンとの描写の違いは素人の僕でもはっきり分ります。
中にはロウソク3本のみで撮影されたシーンもありますが、さすがに登場する2人の男性はロウソクを挟んでかなり近い距離で向き合っています。

で、映画の舞台は18世紀...
アイルランドの平民の若者(バリー・リンドン)の栄枯盛衰を情感豊かに描いています。
アカデミー4部門(美術監督・装置賞、撮影賞、衣装デザイン賞、編曲賞)を受賞していて、タイトルには「監督」「装置」「撮影」というキーワードが含まれていることからも特注レンズの効果がいかに大きかったかが想像出来ます。
DVDの映画紹介欄には「撮影レンズは室内、室外の自然な光を再現できるように開発された。」と、明らかに「Carl Zeiss Planar 50mm F0.7」のことを指した一節も。
衣装は18世紀の絵画を参考に忠実に再現されていて、質、量、共に圧巻です。

実は、既に何度か観た映画なんです...
それでも、レンズの効果を意識したのは今回が初めてでしたので、終始興味深く観る事が出来ました。
先ほど数えてみたらキューブリック作品のDVDが7本手元にありました。好きなんですね。
(因にキューブリックが残した映画は全13作です。)

んー、あまりにも深過ぎる、F0.7... F0.75...。

この撮影に使用されたレンズ Carl Zeiss Planar 50mm F0.7 の解説(英)はこちらにも。
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by andoodesign | 2008-10-08 01:20 | 雑感