+ F0.95 x F0.95
ボケや非点収差の検証など、大変興味深い内容で、新ノクチに興味が無くてもためになる内容なので、是非見て下さい。
で、それに感化されてノクティルックスに縁がない僕は、手元にある2本の大口径50mmレンズ(キャノン TV 50mm F0.95 と、シュナイダー クセノン 50mm F0.95)の収差を比較してみました。
夜間、点光源のピンぼけは円形の輪郭をつくり、よく絵づくりに利用されます。
画面中央のリングボケは、真円に近い輪郭をつくり、画面の四隅に近くなる(中心から離れる)ほど、レンズの断面のような紡錘形に変形して行きます。
また、ボケの輪郭もクッキリしていたり、柔らかかったりと、レンズの違いで表情が変わって来ます。
1枚目はキャノンで、リングボケの輪郭がはっきりしています。
それに対して、2枚目のクセノンはボケの内側には色が乗っていますが、比較的輪郭は柔らかい印象です。
キャノンは収差が大きくて評判の悪い(?)レンズですが、リングボケの扁平率はクセノンの方が大きいです。
これはグルグルボケが起こりやすいことを示しているのではないでしょうか?
その他、レンズとしては同じ50mm表記ですが、視野はクセノンの方が広いことが分ります。
この2本レンズの違いに興味を持つ人は、ごく少数の変人だとは思いますが...、
時期を見て日中にも試したいと思います。