I live on the 8th floor... ライカM8で観た景色 by andoodesign

+ SUMMILUX 35mm F1.4、あえてF2.0で使う?

ライカが第1世代のズミルックスを発表した当時(公式では50mmが1959年、35mmは1961年)、開放値F1.4は破格の大口径レンズだったでしょう。
小型大口径を実現するため、ズミクロン35mm F2とほぼ同じ大きさの鏡筒に大きなレンズを組込むのにかなりの努力(無理?)をしたとも伝え聞きます。
開放F1.4では独特の滲みやフレアが画面を支配するので「開放では使えないレンズ」と揶揄された時代もあったようですが、破綻が無いレンズが普通の今だからこそ、個性的な描写が改めて珍重されてるってわけですね...。
そんな個性的な描写を持つレンズでは代表的な球面ズミルックス35mm F1.4(第1世代)は、幾つかはバリエーションを持ちながら同じレンズ構成(5群7枚/変形ガウス型)で、30年以上生産されました。
外観はシルバークローム/メガネ付き/ブラックペイント/ブラッククローム/チタン仕上げ... と変化が分りやすいですが、当然、目に見えない内部の硝材やコーティングも年代によって変化しているでしょうね。
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「自転車かご」
東京 上原
Leica M4 Black Paint + SUMMILUX 35mm F1.4 (the early 1st) + KODAK EKTAR 100
F1.4(左)/ F2.0(右)

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中央部分拡大
F1.4(左)/ F2.0(右)

今日も第1世代最初期の描写、やはり開放F1.4ではホンワリ&ジンワリとフレアがかった描写をします。
(約10年後に生産された同型レンズとも滲み度は違いますし、相当に個体差もあるようです...。)
そしてF2.0に一絞りすると、かなりフレアが抑えられることが解ります。
一般的にレンズを絞り込むと、被写界深度が深くなると同時に口径食やコマ収差が姿を隠し、滲みも見えなくなって行きますので当然ことなんですけどね...。
合焦部分はフレアがスッキリし、コントラストも上がって若干ですが色乗りも良いように感じます。
目的は様々ですので一概に断定出来ませんが、あまり絞り込んでスッキリさせてしまうとこのレンズを使う理由が無くなってしまうようにも思え...、滲みを楽しむならF2.0程度までが限度かなと思います。
ボケ量も当然変わって来ますが、最短1mの広角レンズなので、大きなボケを作ることはあまり意味を持たないようにも感じます。

で、なるほど一絞りで立体感が増すという説があるのも納得です。

※ 球面ズミルックス35mmはディストーション(歪曲収差)がとても良く抑えられているので、もちろん絞り込での空間描写にも実力を発揮します。

今後もボチボチ続きます。
多忙につき、更新遅延。なんとか生きてます。泣
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by andoodesign | 2009-10-04 14:02 | M&Lレンズ