+ 街と人々
東京 銀座
Leica M9 + Noctilux 50mm F1.0 (E60)
普段はあまり多くの物(人)が入り込んだ写真は撮らない。
と言うか、撮れない...。
特に理由はないけど、雑多な印象になるのを無意識に避けているんだと思う。
それに、街中では人にレンズを向けるのも気をつかう。
そんなことからか、最近は少し引いて撮ることも意識するようになった。
ただ寄って背景をボカすしか能のない僕が少し引いてファインダーを覗くと、標準的な50mmレンズでも意外なほど多く情報が入り込む。
散漫な画面にならないように的を絞らなければならない。
そんな時はF1.0の薄いピントなら比較的容易に見る人の視線を誘導出来る。
逆にパンフォーカスの場合は構図や陰影を効果的に利用しなければ主題は曖昧なままだ。
そういう意味でパンフォーカスのスナップ撮影ではピントの許容範囲が広い反面とても難しい部分を持っている。
いつかはそんな撮り方に傾倒して行くのかもしれない。
まあ、それ以前に何に的を絞るかが重要だな...。
あ、的になる被写体との出会いがもっと重要だ。
露天テーブルが快適な季節。
「酒処 妙」で飲む異邦人。
...しかし、でかい背中だ。
カメラを構えてしばらくそのまま様子を見る。
画角に入るのを嫌う人はその反応で分る。
嫌がられたら素直にカメラを降ろす。
気付いているのに反応が無ければOKだ。
かといって、しつこいのはいけない。
1〜2枚撮ったらさっと立ち去る。
控え目な撮り方だ...。