I live on the 8th floor... ライカM8で観た景色 by andoodesign

+ Leitz Xenon and Summarit f=5cm 1:1.5

ズミルックス 50mm F1.4 の歴史をさらに遡ると、1936年にシュナイダーからライセンスを得て発表された ライツ・クセノン 50mm F1.5 に辿り着きます。
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左から Leitz Xenon 50mm F1.5、Summarit 50mm F1.5、SUMMILUX 50mm F1.4 (1st)
(no.28xxxx / 1936年)、(no.109xxxx / 1953年)、(1st. / no.164xxxx /1959年 )

上の三本、名前こそ違いますが純血の兄弟、レンズ構成は同じ(5群7枚のガウス型)です。
コーティングや硝材を改良し描写性能を向上させながら、クセノンはズマリット、そしてズミルックスへと進化しました。

写真のクセノンは1936年製造で発売初年度の物のようです。
前玉の周囲には「Leitz Xenon f=5cm 1:1.5 no.28xxxx DRPa Taylor-Hobson British Patent 373950 and U.S.Patent 2019985」と刻印が入り、イギリスでクセノンの特許権を所有していたテイラー&ホブソン社の社名と英米でのパテントナンバーが記されています。
1936年には同レンズを改良しズマリットの名でライツF1.5の大口径レンズ座が引き継がれました。
このズマリットはスクリューマウントですが、M3登場に合わせてMマウント仕様も少数存在するようです。
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Leitz Xenon f=5cm 1:1.5(No.28xxxx)

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Summarit f=5cm 1:1.5(No.1099317)

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SUMMILUX - M 50mm F1.4 第2世代(No.257xxxx)
以上、すべて Leica M8 + ISO160 + 開放(F1.5 or 1.4) + 1/1500s + UVa Finter + フード有り
ズミルックスに関しては敢えて平均的な描写だった第2世代で比較しました。

クセノンは73歳の熟年レンズ。ズマリットでも56歳。
コーテングが未熟なせいか逆光にはとても弱く、レンズ正面から光を受けると画面全体が霞がかかったような写真になります。
ズマリットには専用のしっかりした角形フードが用意されていて、この時代のレンズにはフードがとても重要な装備だと感じます。
オールドレンズに個体差は付きもので、物によっては開放でのフレアが出たり画面周辺がソフトフォーカスのようにボケたりするそうですが、フードを付けて安定した光の条件下なら、これらの個体は開放からとてもクリアに描写するようです。
この三本ではズミルックスに安定感を感じますが、良い状態を保っているレンズなら、73年前のレンズでもしっかり仕事をこなせるということが分ります。
ライカ(シュナイダー?)の技術は、やっぱり凄いです...。
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by andoodesign | 2009-07-22 16:57 | M&Lレンズ | Comments(12)
Commented by gin-boriko at 2009-07-22 17:47
オォ〜クセノン!! 前回の比較レポのとき、ズミルックスの
前のモデル云々とありましたので、期待しておりました!

クセノン、ほしかったんですよね〜ズマリットの前身だけに、
似ていますね。ズミルックスとはちがうな〜。やっぱ、クセノン
かズマリットがほすぃ・・・-_-;)

有意義な情報、どうもありがとうございます、参考に
させていただきまする〜m(_ _)m
Commented by やまがた at 2009-07-22 18:22 x
こんなに同じようだとは
思わなかったです・・・・・・・・・・(^_^;)

なんか
間違い探しをしている気になりました・・・(^_^;)
Commented by andoodesign at 2009-07-22 18:51
gin-borikoさん
コメントありがとうございます。
この個体、本当に良く似ています。笑
これだけ年代が経っているレンズだと、元々の個体差も含めて保存状態が写りに与える影響が大きいと思いますので、購入の際には試写が必要ですね〜。
デザインも含めて描写の好みも人それぞれですし...
結局、僕の好みは実用的な中期のズミルックスということになりそうです。
Commented by andoodesign at 2009-07-22 19:29
やまがたさん
僕もこんなに似ているとは予想していなかったので、ちょと拍子抜けしました...。
もっとボワーッとかキリッとかした写りを見て「こんなに違うんだ...。」なんて思ってみたかったんですけど。
先日のズミルックス50mm達も僅差でしたし、結局「どれでもいい。」っていうことになってしまいそうな...
強いてフォローすれば、ここで比較したレンズは大変に状態の良い個体の集まりだったということです。
数枚の試写で結論付けるのは危険ですし、クセノンなどは条件によって全く違う表情を見せてくれそうな気がします。
古いレンズほど個体差もありそうですし、一概にレンズ名だけで評価を決めつけてはいけないような気がします。
何れにしても、経験の浅い僕にとって歴代ライツの 50mm F1.5~1.4 を全てを試すことが出来たのは幸運だったと思います。
描写の違いを明らかにする技術や、それを見極める目も足りないですが、この経験は今後のレンズ選びの基準にはなりそうです。
なにより興味深いのは、真面目に製品として造られたレンズはやっぱり良いのだ...、という事を改めて気付かされたことです。
そして、それをちゃんと使おうと...
当り前の話ですけどね...
Commented by roxanne6 at 2009-07-22 22:25
クセノンとズマリットは兄弟だけあって描写が良く似ていますね、
是非ズミルックスの1代目とも比較を
Commented by jmiin at 2009-07-23 05:32
へぇ
僕のズマちゃんはこんなに素直な奴ではありません。暴れん坊
ですね。

持ち主に似てくるのでしょうか^^; そんな事、無い筈だけれども
なぁ~^^;
Commented by andoodesign at 2009-07-23 08:57
roxanne6さん
コメントありがとうございます。
そうですね〜、クセノン、ズマリット、ズミルックス1st、は完全に兄弟ですもんね...
Commented by andoodesign at 2009-07-23 09:03
jmiinさん
コメントありがとうございます。
あはっ、持ち主に...
ズマリットは生産数が多いだけに個体差が大きいようですね。
そもそも生産時に個体差があったとして、さらに50年の歳月が各々のレンズを熟成(?)させたとしたら、写りは相当に違うでしょうね。
Commented by LM_HELL at 2009-07-23 20:18
ここまで来たら、貴殿は....
ゾナー50/1.5(ニッケル)まで行かなければならぬのであります。
本体はContax Iに限りますぞ。
是非、おためしくだされ。
Commented by andoodesign at 2009-07-23 23:29
LM_HELLさん
コメントありがとうございます。
そーですね〜、しかしM3も持ってない僕ですから...
週末にはノクティルックスが戻って来るので、またそっち方面に向かってしまうと思いますが...。
Commented by charley944 at 2009-07-23 23:53 x
やはり、改良型である、ズミルクス2代目は、ほんの僅かな差かもしれませんが、合焦部のキレ、後ボケのスムーズさからして他の二本に差をつけていると思います。
やはり、硝材・コーティングの進化の威力は疑いようがないと思いました。
Commented by andoodesign at 2009-07-24 00:14
charley944さん
コメントありがとうございます。
まったく同感です、ちゃんと進化してますよね〜!
しかし、このクセノンとズミルックスで、その差37年...
逆に、クセノンが凄いとも言えるかもしれません...