人気ブログランキング | 話題のタグを見る

  I live on the 8th floor... ライカM8で観た景色 by andoodesign

+ ちょっとタイム、M6 が...。

昨日、突然 M6のファインダーに不具合が現れました。
レンズの焦点距離に連動するブライトフレームが動かなくなったのです。
ちょっとタイム、M6 が...。_e0135059_2121046.jpg
「石段」
東京 代々木
LEICA M6 0.85 HM + SUMMILUX 50mm F1.4(III) + KODAK EKTAR 100

M型ライカのファインダーはMマウントレンズのツメ位置に連動して、ファインダー内にレンズの焦点距離に対応したブライトフレームが浮かび上がる仕組みになっています。
ファインダー機構内の重なった2枚のスクリーンがスライドして影絵のようにブライトフレームを映し出すわけですが、不都合はこの2枚のスクリーンがオイルで貼り付いてしまったのが原因でした。
この症状は気温差でオイルの粘度が変化した際に起こりやすいようで、珍しいことではないようです。
昨日の内に助けを求めたことで、なんとか今日一日で修理を済ませることが出来ました。
しばらくはM8生活かな...、と開き直っていたところだったので、なんとも嬉しいかぎりです。
ご尽力頂いた皆様、本当にありがとうございました!

で、今日は改めてM6のこと、思い返しました...。
僕のM6は約10年前のモデルで、これまでに一度オーバーホールを受けています。
M6がTTLにモデルチェンジする直前のごく短期間、ファインダー倍率を通常の0.72倍から0.85倍に変えた通称HMと言われるモデルです。
生産台数はとても少ないようで、なんと3130台。
限定モデルほどではないですが、とてもレアなモデルです。
ニューヨークのライカショップ Tamarkin で予備知識が何も無い僕がこのカメラを選んだ時、店員さんは何度も「Very rare!」と繰り返していました。
きっとその有難みが理解されてないと感じてのことだと思います。
実はその通りで、ただ他のモデルに比べてファインダーが見やすかっただけなんです...。
TTL時代になってから0.85倍のファインダーは特別なものではなくなったので、そう言う意味で今はただのM6です...。
0.85倍のファインダーは、標準から望遠系のレンズを快適に使うために設定された規格で、M3の0.91倍には及びませんが、50mmや90mmのレンズを使う際に快適に視野やピントを確認出来ます。
逆に広角側は苦手で、最大でも35mm用のフレームが表示されるまでで、28mm以下の広角レンズを使用するためには外付けのファインダーが必要になります。
僕とM6の10年間で最も高い使用頻度を迎えている今年、これからもあちこちヤレた部分が出てくるでしょう。
フィルムカメラの相場は下がる一方、35mmフィルムの販売が続く限りこのM6は僕の手元で働いてくれることでしょう。

あぁ〜、よかった。
明日もM6と一緒です。
by andoodesign | 2009-07-06 22:51 | 写真